IncaOutdoors
標高4630 mと書かれたサルカンタイ峠の青い標識の下で、トレッキングポールを掲げるハイカー。周りは岩と霧
サルカンタイガイド

サルカンタイ・トレッキングとインカトレイルを比較:マチュピチュへ歩くならどっち?

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サルカンタイかインカトレイルか? 歴史を感じたいならインカトレイルです。インカの石畳を約42 km歩き、遺跡をいくつも巡って太陽の門から入れますが、許可証は何か月も前に売り切れます。山の景色ならサルカンタイです。標高4,630 mの峠を越えて約72 km、許可証は不要で、料金は半分以下です。

415 m
サルカンタイ峠のほうが高い(対ワルミワニュスカ峠)
72 km
サルカンタイ5日間。インカトレイルは42 km
不要
サルカンタイの許可証
2月
どちらも不向き。理由は本文で
このガイドの内容
  1. 比較表
  2. どっちがきつい
  3. 許可証
  4. 見られる景色
  5. 到着の違い
  6. 混雑
  7. 季節と2月
  8. 料金
  9. ショート・インカトレイル
  10. 5つの誤解
  11. どっちを選ぶ
  12. よくある質問

サルカンタイとインカトレイルの比較表

どちらのルートもマチュピチュで終わりますが、似ているのはそこまでです。インカトレイルは歴史をたどる道、サルカンタイはジャングルまで下る山のトレッキングです。下の数字は、私たちが実際に案内しているツアーのものです。

サルカンタイインカトレイル
日数5日間(短縮版は4日間)4日間(短縮版は2日間)
距離約72 km約42 km
最高地点4,630 m、サルカンタイ峠4,215 m、ワルミワニュスカ峠
いちばん高い宿泊地約3,900 m、1泊目3,600 m、2泊目
許可証不要必要(本人名義)
ガイドなし可能禁止
途中の遺跡リャクタパタ約10か所
到着アグアスカリエンテスから、休んだ体で太陽の門から徒歩で
宿泊ドーム、山小屋、ホテルテントで3泊
当社の料金310ドルから750ドルから(許可証込み)

どっちがきつい?標高と距離の比較

数字の上ではサルカンタイのほうがきついです。415 m高く、30 km長く、約22 kmの日が2日あります。峠は富士山より854 mも高い場所です。それでも、インカトレイルのほうが疲れたという人は少なくありません。

サルカンタイの標高グラフとインカトレイルの最高地点

1,000 m2,000 m3,000 m4,000 m5,000 m123456789

インカトレイル最高地点 4,215 m

  1. 1ソライパンパ3,900 mクスコから車で出発
  2. 2ウマンタイ湖4,200 m1日目
  3. 3サルカンタイ峠4,630 m2日目
  4. 4チャウジャイ2,900 m2日目の宿泊地
  5. 5ルクマバンバ2,000 m3日目
  6. 6リャクタパタ2,700 m4日目
  7. 7イドロエレクトリカ1,900 m
  8. 8アグアスカリエンテス2,040 m4日目の宿泊地
  9. 9マチュピチュ2,430 m5日目
サルカンタイは最初から標高3,900 mで、峠を越えると1日半で約2,600 m下ります。インカトレイルはkm82の2,650 mから歩きはじめ、登りの合計は約2,400 mです。

違いは足もとにあります。サルカンタイは土と浮き石の道です。インカトレイルは何千段もの石の階段で、ワルミワニュスカ峠からの下りと3日目の階段は、何日もひざに残ります。

高山病についてはサルカンタイのほうがリスクが高いです。クスコから車で一気に3,900 mまで上がり、その日のうちに4,200 mのウマンタイ湖へ登り、翌日には4,630 mに立ちます。インカトレイルは少しずつ高度を上げていきます。

インカトレイルの石畳に立つ、レインジャケットとトレッキングポールの4人のハイカー。背後の緑の谷に雲がかかる
石段とインカの石畳。インカトレイルはほぼ全行程がこんな道です。

許可証と予約:売り切れか、いつでも空きがあるか

いちばん大きな違いはここです。インカトレイルには本人名義の許可証が必要で、買えるのは登録された旅行会社だけです。ガイドやポーターを含めて1日500人分しかなく、5月から8月は何か月も前に売り切れます。

サルカンタイには許可証も人数制限もありません。ふつうは数週間前の予約で十分です。6月から8月は、トレッキングそのものよりマチュピチュの入場券の空きで日程が決まります。

ガイドの扱いも違います。インカトレイルは公認ガイドなしでは絶対に歩けません。 サルカンタイは自分で歩くこともできます。道標はありますが、道は素朴です。マチュピチュの遺跡の中では、どちらのルートでもガイドが必要です。

氷河か遺跡か:途中で見られる景色

インカトレイルは歴史の中を歩く道です。パタヤクタ、ルンクラカイ、サヤクマルカ、プユパタマルカ、ウィニャイワイナと、インカの人々が自ら敷いた石の上を進みます。緑の山の景色も美しいですが、主役は遺跡です。

サルカンタイは気候帯をいくつも越える道です。ターコイズブルーのウマンタイ湖から始まり、標高6,271 mの山の氷河の下を通って、雲霧林、コーヒー畑、バナナ畑へと下ります。2日後には、リャクタパタ遺跡からマチュピチュが見えます。

ソライパンパの緑の谷の上にそびえる雪のサルカンタイ山。斜面に雲がかかり、草地で馬が草を食む
トレッキングの出発点ソライパンパから見たサルカンタイ山。
雲霧林の急斜面に残るウィニャイワイナの段々畑と建物
歩いてしか行けない遺跡のひとつ、インカトレイルのウィニャイワイナ。

マチュピチュへの到着:太陽の門か、アグアスカリエンテスか

インカトレイルでは4日目の夜明けに太陽の門(インティプンク)に立ち、眼下にマチュピチュを見下ろします。この瞬間のために、みんな何か月も前から予約するのです。ただし起床は3時半ごろで疲れていますし、霧で何も見えない日もあります。

サルカンタイでは4日目に、イドロエレクトリカからアグアスカリエンテスまで線路沿いを2時間半から3時間歩きます。ホテルでシャワーを浴びてベッドで眠り、翌朝はしっかり休んだ体でバスに乗って遺跡へ上がります。

  • インカトレイル: 許可証にはサーキット3-Bでの見学が1回含まれます。太陽の神殿がある下のエリアです。最後のキャンプがプユパタマルカなら、見学は5日目になります。
  • サルカンタイ: 通常のマチュピチュ入場券が必要です。当社のツアーには含まれていて、定番のサーキットを優先して手配します。
太陽の門へ続く石畳の道とハイカー。はるか下にマチュピチュと山々が見える
インカトレイルの最後の区間。太陽の門へ向かう道です。
緑の急斜面に挟まれた、イドロエレクトリカの川沿いの線路
サルカンタイの最後の区間は、線路沿いにアグアスカリエンテスまで歩きます。

どれくらい混んでいる?

ネットでは、サルカンタイはずっと静かだとよく書かれています。これは半分だけ正しい話です。ハイシーズンのサルカンタイを歩くのは1日約200人で、ウマンタイ湖への日帰り客を含めると、ソライパンパ周辺は約500人になります。

インカトレイルは1日500人が歩きはじめますが、旅行者は約200人だけです。残りはガイド、ポーター、コックです。歩く旅行者の数で比べると、2つのルートに大きな差はありません。

違いを感じるのは峠とキャンプ場です。サルカンタイはほぼ全グループが同じ時間に出発するので、10時ごろの峠は混み合います。インカトレイルでは、文化省がグループを別々のキャンプ場に割り振ります。

雪の峰と青空の下、サルカンタイ峠へ続く石の道を一列になって登るハイカーたち
ハイシーズンのサルカンタイでは、グループが列になって峠を目指します。

ベストシーズンと、2月がどちらにも向かない理由

どちらも5月から9月がベストです。乾季で空が澄み、夜は冷え込みます。サルカンタイの1泊目、標高3,900 mではほぼ毎晩氷点下になります。4月と10月は人が少なく、たいてい天気も安定しています。

インカトレイルは毎年2月にメンテナンスで閉鎖されます。ネットでは「その間はサルカンタイがおすすめ、一年中歩ける」と書かれていますが、当社は2月にサルカンタイを催行しません。雨が多すぎるためで、お客さまの安全を第一に考えています。

2月に旅行するなら、列車でマチュピチュへ行きましょう。月ごとの天気はマチュピチュのベストシーズンにまとめています。

雪の残る山肌と低い雲に囲まれた谷を通る、サルカンタイの石の道
雨季はルート沿いに新雪が積もることが多く、雲も低くたれこめます。

料金の比較:サルカンタイとインカトレイルはいくら?

インカトレイルが高いのには理由があります。料金には292ソルの許可証、法律で荷物が最大20 kgと決められたポーター、たいていは帰りの列車が含まれます。サルカンタイでは馬が荷物を運び、許可証もありません。

当社の料金(1人あたり)最低料金含まれるもの
サルカンタイ 5日間310ドル送迎、ガイド、ドーム、食事、7 kgまで運ぶ馬、マチュピチュ入場券、車での帰路
サルカンタイ 4日間300ドル同じ内容。峠のあとの一部区間をミニバスで移動
インカトレイル 4日間750ドルマチュピチュ見学付きの許可証、ポーター、テント、食事、帰りの列車
ショート・インカトレイル 2日間490ドルマチュピチュ見学付きの許可証、列車、アグアスカリエンテスのホテル

グループツアーの料金です(2026年10月20日確認)。サルカンタイでは、ウマンタイ湖の入域料20ソルを現地で払います。

極端に安いインカトレイルには注意してください。500ドルを切るツアーは、ほぼ確実にポーターの待遇を削っています。サルカンタイでは帰り方で料金が大きく変わり、列車は車より高くなります。

サルカンタイの石だらけの道を荷物を積んで進む2頭の馬。山あいに雲
サルカンタイでは馬が荷物を運びます。
「20 kilos」と書かれた青いシャツのInca Outdoorsのポーターたち。コックと3人のハイカーが横断幕の前に並ぶ
インカトレイルを支える当社のポーター。法律で1人20 kgまでと決められています。

第3の選択肢:2日間のショート・インカトレイル

太陽の門から入りたいけれど、時間がない、テント泊は避けたい。そんな人にはショート・インカトレイルがあります。km104で列車を降り、ウィニャイワイナを通って約12 km歩き、ホテルに泊まります。

最高地点はわずか2,720 mなので、高山病の心配はほとんどありません。許可証は1日250人分で、クラシックルートより長く残っていることが多いです。このルートも2月は閉鎖されます。

サルカンタイとインカトレイルの5つの誤解

  • 「サルカンタイは200 mしか高くない」 間違いです。差は415 mで、4,215 mと4,630 mです。
  • 「サルカンタイには遺跡がない」 間違いです。ルート上にリャクタパタがあり、谷の向こうにマチュピチュが見えます。
  • 「インカトレイルは1日500人の観光客が歩く」 間違いです。500人はスタッフ込みの数で、旅行者は約200人です。
  • 「サルカンタイは一年中歩ける」 制度上はそうです。でも2月は雨が多すぎ、2026年は1か月閉鎖されました。
  • 「サルカンタイはインカトレイルの一部」 予約するルートは違います。サルカンタイからワイリャバンバへ下るインカの道もありますが、許可証が必要です。通常のトレッキングはソライパンパとサンタテレサを通り、許可証はいりません。
標高4600 mと書かれたサルカンタイ峠の木の標識の横で笑うハイカー。ニット帽と手袋姿で、周りは岩
古い木の標識は4,600 m、新しい青い標識は4,630 m。4,650 mと書く資料もあります。違いは測り方で、山が変わったわけではありません。

サルカンタイかインカトレイルか:あなたに合うのはどっち?

ルートの詳細はサルカンタイ・トレッキング完全ガイドをご覧ください。どちらのルートでも、出発前にクスコで最低2泊して体を慣らしましょう。

歩いてマチュピチュへ行く当社のツアー

よくある質問

サルカンタイはインカトレイルよりきついですか?

標高が高く、距離も長いです。最高地点は4,630 mと4,215 m、距離は72 kmと42 kmです。ただしインカトレイルには何千段もの石段があり、ひざへの負担は大きくなります。高山病のリスクはサルカンタイのほうが高いです。

サルカンタイ・トレッキングに許可証は必要ですか?

必要ありません。 許可証も人数制限もありません。ウマンタイ湖の入域料20ソルを払うだけで、マチュピチュには通常の入場券が必要です。

インカトレイルが売り切れなら、サルカンタイは良い代わりになりますか?

はい、いちばん選ばれている代わりのルートです。遺跡と太陽の門はありませんが、より高い峠と多彩な景色があります。どうしても太陽の門から入りたいなら、ショート・インカトレイルを検討してください。

サルカンタイでも太陽の門を通りますか?

通りません。 イドロエレクトリカ経由でアグアスカリエンテスに着き、翌朝バスでマチュピチュへ上がります。ただしマチュピチュの姿は、リャクタパタからすでに見られます。

サルカンタイはどれくらい安いですか?

当社ではサルカンタイ5日間が310ドルから、インカトレイル4日間が750ドルからです。差の大部分は、許可証、ポーター、列車の費用です。

2月にサルカンタイやインカトレイルは歩けますか?

インカトレイルは2月は閉鎖です。サルカンタイは制度上は歩けますが、当社は雨が多いため2月は催行しません。2月は列車でマチュピチュへ行くのがおすすめです。

サルカンタイはガイドなしで歩けますか?

歩けます。 道標はありますが、道は素朴です。その場合、交通、食事、宿泊はすべて自分で手配します。インカトレイルでは決して認められていません。

このガイドの確認方法

このガイドは、私たちが毎週これらのルートを案内する中で見ていることをもとに書いています。料金、時刻表、ルールは下記の公式サイトで確認しました。

当社はこのページで紹介しているサルカンタイとインカトレイルの両方を販売しているため、どちらかを勧める理由はありません。料金、規則、距離は上記の日付に確認しています。

最終確認日:

Jorge Suyo
著者について

Jorge Suyo

代表・トレッキングガイド

Jorge Suyo(ホルヘ・スヨ)はトレッキングガイドであり、Inca Outdoorsの代表です。グループとともに歩いてきたトレイルを熟知しており、その経験がツアーの組み立てに生かされています。

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サルカンタイトレッキング

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